empirestate’s blog

主に政治…というよりは政治「思想」について書いています。

一般参賀

皇居の一般参賀に行ってきました。
皇居のまわりには前回来たときより遙かに多くの人がおり、路上には右翼団体の車らしきものもありました。外国人観光客らしき人も見かけます。
入り口前では天皇のお出ましに際して振る日の丸の旗を配っている人たちがいました。帰る時に荷物になるだろうと思って受け取りませんでしたが、後で出るときに、ちゃんと回収していました。
前回来たときは見るだけだった二重橋をわたって、皇居の敷地内に入ります。皇居では、あのお正月の定番BGM(春の海)が流れていました。

この日は一日に五回、皇居内の長和殿にて天皇皇后と皇族方のお出ましがあり、天皇のお言葉が語られるとのこと。
余裕を持って来たつもりでしたが、30分ほど前に来たのにもかかわらず、人が思ったよりずっと多く、前の人が詰まってなかなか進みません。結局三回目のお出ましには間に合わず、四回目を待つことになってしまいました。
お出ましの少し前に、上空をカラスがカーカー鳴いて通ったのが、何か神話を思い出させました。


午後になってお出ましがあり、少し遠くのほうで「天皇陛下ばんざーい!」という声が聞こえます。まわりの人々はわりと静かでした。天皇が長和殿のベランダに出てきて集まった人々に手を振ると、人々も日の丸の旗を振ります。天皇

「新年おめでとう。皆さんとともにこの日を祝うことをまことに喜ばしく思います。本年が人々にとり、穏やかで心豊かに過ごせる年となるよう願っています。年頭にあたり、わが国と世界の人々の平安を祈ります」

と言われました。(聞いた直後はうろ覚えでしたが、後で新聞で読んで思い出しつつ書きました)それにしても、天皇が「わが国」と言うと、一般人が「わが国」と言うのと違う意味に聞こえてしまいますね。(笑)
恐らく同じようなスピーチを何度も繰り返してきたためでしょうが、一節一節区切るようにしてゆっくりはっきり話すのでとても聞きやすく思えました。声もあまり歳を感じさせない声だったように思います。
お言葉のあとは再び人々に手を振り、人々も旗を振って、天皇は奥に戻ります。遠目なので細かいところは見えませんが、戻られる時やや猫背気味?でゆっくり歩くのは、やはりお年に思えます。

その後は皇居内を通って三つの出口から外に出ます。私は乾門(いぬいもん)から出ました。

↑皇居内から見た風景

後で新聞で読んだところによると、今年の一般参賀には平成に入って過去二番目に多い人が集まったとのことでした。
思ったより時間がかかって大変ではありましたが、遠目とはいえこの目で姿を見て声を聞けたことはやはり光栄なことで、来て良かったと思いました。恐らく昭和より前の時代には、一般人がこうして天皇を見ることなどできなかったであろうと思います。皇室も時代とともに変わって行くものだなと思います。