empirestate’s blog

主に政治…というよりは政治「思想」について書いています。

共謀罪のこと

共謀罪の問題点については、すでに「監視社会になる」「刑法の原則に反する」「言論の自由を脅かす恐れがある」「肝心のテロは防げない」などいろいろ言われ、国連からも懸念されることになっていますが、民進党のサイトに共謀罪の問題点が書いてありました。

https://www.minshin.or.jp/feature/conspiracy

普段政党のサイトなんてめったに見ないですが、見ればけっこう役に立ちますね。選挙の時なんかは政策も書いてありますし。

このサイトでは、特に「監視社会になる」ということが懸念されていました。すでに散々言われてますが、日本には治安維持法という前列があるので、懸念ももっともだと言えるでしょう。

↑ここで言われている、共謀罪を導入すれば一緒に盗聴もついてくる、というのは「未来のための公共」でも政治学者の人が言ってました。

ちなみに民進党はテロや組織犯罪対策のための対案も出しているようです。ハイジャック対策などの航空保安と、人身売買、組織的詐欺に予備罪を設けるのが主な内容みたいです。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASFS02H4N_S7A500C1PP8000/


先の民進党サイトによれば、日本の刑法は実際に起こった犯罪を罰する(既遂犯処罰)のが原則ですが、いくつかの重大な犯罪(殺人や内乱など)についてはすでに計画段階で罪になるようです。(予備罪や陰謀罪)
テロや組織犯罪への対策のためなら、これらにつながる犯罪に予備罪や陰謀罪を設けるべきだろうと思います。

ところで新聞の世論調査なんかを見てみますと、この共謀罪には意外と賛成が多いようですが、人々は歴史で治安維持法について習わなかったのだろうか?とか、言論の自由やプライバシーのことなんてあんまり気にしてないのか?と思えてきます。
言うまでもないことでしょうが、この共謀罪は一般市民の自由やプライバシーにかかわることなので、右派とか左派とかの問題ではないはずです。一人一人が自らの問題として考えておくべきだろうと思います。