すでに原作を読んだことはありましたが、改めてこういう二次創作?を読んでみると意外に面白かったです。
始めの方は、当時日中国交正常化の前だったので資料が少なく想像で描いていた部分が多かったそうです。
主君のことを「殿」と読んでいたり、皇帝に対しては地の文でも敬語が使われていたりするところなんかが、日本の古典を思わせるつくりで面白かったですね。(自分の読んだ限りですが、日本の古典では、位の高い人物にはその人物の評価にかかわらず敬語が使われていることが多いです)
横山三国志は戦中に書かれた吉川英治の三国志をもとにしており、吉川英治はさらにそれ以前の三国志を読んで影響を受けたそうですから、そういう一種時代がかったつくりになっているんでしょうね。