empirestate’s blog

主に政治…というよりは政治「思想」について書いています。あと読書感想文とか。

国旗について

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たまに、「外国のデモではそれぞれの国の国旗を掲げているのに、日本のデモは日本の国旗を掲げない」と、日本のデモに対して文句がつけられることがあります。

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例えば「アメリカやフランスのデモでは、アメリカ国旗やフランス国旗が掲げられているのに…」と言う話があります。

そしてそこから、「海外では愛国心を持つのが普通のことなのに、だから日本人は~」などと言われたりするわけです。
私は海外のデモに詳しいわけではないので、国旗を使うのが一般的なのかどうか分かりませんが、まあ一部の国ではそれが普通なのかもしれません。

しかしながら、私としては、これらは同一には並べられないことだと思います。

というのは、現代のアメリカやフランスは腐っても市民革命によって成立した国なのであって、国旗もその時に制定されたものです。

ですから、人はその国旗が掲げられるのを見るたびに、圧制からの解放、自由、平等、友愛などの価値観を思い起こし、また共和制、法治主義政教分離などの原則を思い起こすだろうからです。だからこそ、人はその国旗に愛着を持ち、自由を求めるデモでそれを掲げもするのでしょう。
またアメリカやフランスでなくても、かつて植民地であって、そのあと独立を勝ち取った国の国旗に対しても、その国の住民はたぶん同じような感覚を持つだろうと思います。つまり、圧制からの解放、自由、独立といった観念を思い起こすでしょう。

ひるがえって日本の場合、人は日本の国旗を見て同じような観念を持つでしょうか?圧制からの解放、自由、平等、友愛、民主主義や法治主義といった価値観を思い起こすでしょうか?
私としては、あまりそうは思えません。むしろ逆のことを思い起こす人だって少なくないでしょう。その上、好んで日本の国旗を掲げてデモをする一部の人々によって、積極的に悪いイメージもついてきています。

言っておきますが、別に日本の国旗自体が悪いというわけではありません。しかし、成立の経緯からして、フランスなどの国旗と日本の国旗は、人に与えるイメージとして同列には並べきれないでしょう。
むしろフランスで言えば、日本の国旗は、かつてのフランス王家の紋章と近いものだろうとさえ思います。


…ちなみに、アメリカでは国旗に向かって「忠誠の誓い」というのをやるそうですが、その内容はこんなものだそうです。

(アメリカンセンタージャパンより引用
https://americancenterjapan.com/aboutusa/profile/2770/)

《忠誠の誓い

“I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all.” 

「私はアメリカ合衆国の国旗と、その国旗が象徴する共和国、神の下に一つとなって分かたれず、全ての人に自由と正義が約束された国に忠誠を誓います」

この宣誓は1829年コロンブスの新大陸発見400年記念の一環として、聖職者であり雑誌の編集者でもあったフランシス・ベラミー によって作成されました。その後、この宣誓を行うことは広く国民に受け入れられ、学校生活の慣習となりました。》

私は…国旗と、その国旗が象徴する共和国、神の下に一つとなって分かたれず、全ての人に自由と正義が約束された国に忠誠を誓います

ここでははっきりと、国旗が「何を」象徴しているのかが述べられています。実際、こんな内容なら、そりゃ忠誠を誓いたくもなるでしょう。
そして、国がこの理念から逸脱していると思われた時には、国旗を掲げてデモしたくもなるでしょう。

一方の日本では、積極的に国民の自由と権利を制限しようとしている人々が、国旗、国歌を敬うことを人々に義務づけようとしています。(自民党改憲案)
これでは、同じ「国旗」といっても、同列に並べられるわけがありません。



ついでにいえば、私は個人的に、日の丸のデザインがあまり好きではありません。桐紋とか菊の御紋とかは好きですけどね。