安倍元首相の銃撃事件のあと、統一教会が注目を集めて糾弾されるようになり、それと政治家との関係も追及されるようになりましたが、統一教会と一部政治家との関係は今になって知られるようになったわけではなくて、それ以前から時々指摘されていたことでした。(統一教会に限らず宗教団体と政治家との関わりは他にも指摘されてきましたし。)
事件の前から、霊感商法対策弁護士連絡会が政治家に統一教会と関わらないように要請してきたけれど、かつてはそれも黙殺されてきたようですし。
しかし、そういう指摘があっても、実際に殺人事件に発展するまではこうしたことも黙殺されてきたというので、こういう言論が通じない状態が続いてきたことが事件の背景になっていたようにも思えます。
もちろんだから銃撃が許されるというのではないですが、それ以前から暴力ではなく言論で追及されるようになっていれば、銃撃事件も防げたのではないかという気はします。
この点で、しょせん言論では世の中は動かないけど、実力行使でなら動くという認識が世の中に広まってくるとしたら、それがまた同じような事件を引き起こすことになりかねないと思いますし、一部でこの事件を支持するような声があるのは危ういことだと思います。
今後はもっと言論が通じる世の中になってほしいと思います。これは自分にとっても簡単なことではないですが…