外国人と犯罪を結びつけて語るのはよくある差別の手法です。
外国人を…というか他人を根拠なく犯罪者扱いすることは不当なことですし、外国人だというだけで犯罪者扱いすることはやはり不当な差別だと言わざるを得ません。
しかし実際に犯罪を犯した外国人がいればその人は罰せられることになりますが、それは不当な差別ではないはずです。なぜならその場合は外国人だから罰せられたのではなく、犯罪をやったから罰せられたのだからです。
この辺りの区別は分かりやすいほうだと思いますが、場合によっては差別なのか否か判断に困る場面もあります。
しかし少なくとも、実際に犯罪をやっていない者が、犯罪をやった者と同じ国や民族に属しているというだけで罰せられるとしたら、それはやはり不当なことだと言わざるを得ません。その場合は、自分が実際にはやっていない犯罪のために罰せられていることになるからです。