empirestate’s blog

主に政治…というよりは政治「思想」について書いています。

ルッキズム

外見で人を差別するのは不当なことだと言われますし、私もそう思います。

 

近年はそういう意識の高まりからか、外見での差別がルッキズムと呼ばれてその是正が試みられたりしています。私も基本的にそういう動きは肯定的に見ています。

しかし、そうすると恋愛関係で見た目によって相手を選り好みするのは差別なのか?という疑問も一部では出てくるかも知れません。

 

私としては、恋愛関係で交際する相手を見た目で選り好みしたとしても、それは不当な差別ではないと思います。(あるいは仮に不当だとしても、禁止されるほどのことではないと思います)

 

なぜなら、そういう関係は元々個人的な好みにもとづくものなのであって、人が自分の好みに合う相手を選び、好みに合わない相手は選ばなかったとしても、それは元々そういう性質のことなのだから外野にとやかく言われることではないと思うからです。

 

もっとも、それはやはり相手のあることですから、相手のほうで自分と美的感覚が合うとは限らないし、場合によっては自分の感覚自体が反感を買うこともあるかも知れませんが、それはそれで仕方ないことでしょう。もちろん見た目以外の好みの問題もありますし。

 

一方で、もし人が見た目のせいで誹謗中傷されるとか、見た目のせいで就職できないとか仕事で不利になるということになったら、それは不当な差別だということになると思います。その場合は正当な理由なく不利益を受けているわけですし。

 

もっとも、この辺りの線引は必ずしもはっきりしたものではなくて、ある美醜の感覚がメディア等を通じて社会に浸透してくると、現実の自分とのギャップに苦しみ強迫観念に駆られる人もいるとか言われますし、自分の持つ美的感覚もそうやって刷り込まれたものなのではないか?とかそういったことは考えたほうがいいと思いますが、基本的には個人の好みはその人の勝手なので、他所から干渉されるようなことではないと思います。