古典を読んでいると共感できるところと共に共感できないところが出てきます。そうやって昔の人との相違点や相似点を見出すのは古典の楽しみの一つです。
中国古典文学の水滸伝を読んだことがありますが、面白いことは面白いものの、残酷さや理不尽さが目について好きにはなれませんでした。しかし江戸時代の日本では水滸伝が人気だったようで、歌川国芳が水滸伝の登場人物の絵を描いたりしています。その辺りは時代によって人々の感性が違っているのだろうと思います。(一般に流通していた水滸伝は70回までのものだったようなのでそれも関係しているでしょうが)
とはいえそんな中でも私が比較的好きだったキャラは花和尚魯智深と九紋竜史進なのですが、この二人は江戸時代の日本でもやはり人気だったようで、そこは感性が似ているところだなと思ったりもしました。