empirestate’s blog

主に政治…というよりは政治「思想」について書いています。

アメリカの反トランプデモに思うこと

就任前から起こっていましたが、トランプ氏の就任後も、アメリカでは反トランプデモが起こっているという記事を見ました。それだけ彼の言動には多くの人が不満を持っているのでしょう。


別の記事では、トランプ氏の就任直前の支持率は40%で、歴代の大統領の中でも低水準のようです。


ところで、このデモ隊がかかげているプラカードに何と書かれているのか気になって少し調べたのですが、その中に「Dissent is patriotic」=「抗議は愛国」というのがあったのが心に残りました。

世の中には、ただ政府を支持することのみをもって愛国とするような意見もあるかもしれませんが、そうではなく、抗議もまた愛国だというわけです。
これは確かにそうだろうと思います。というのは、自分には関係なくどうでもいいと思っているなら、人はわざわざ抗議したりはしないだろうからです。我が事と思うからこそ抗議するのだし、またそうすることで、より良い社会にしたいと思うからこそ抗議するのだろうからです。

またこの記事で紹介されている声で、「女性の権利は人類の権利」という声も心に残りました。
世の中には、女性やマイノリティー集団の権利に無関心で、むしろ積極的に規制すればいいというような声もありますが、それは危ういことだと私も思います。なぜなら、それは人権に対する無関心であるからです。

仮に「自分は多数派だからマイノリティーの権利が制限されても気にしない」という人がいたとしても、それは自分が人として尊重されているわけではなく、多数派に属しているから守られているだけなわけです。ですから、もし何らかの理由でそこからこぼれ落ちることがあれば、やはり自分や自分の大切な誰かが守られないということになるでしょう。他人の人権を尊重することは、自分の人権を尊重することにもなるわけです。