empirestate’s blog

主に政治…というよりは政治「思想」について書いています。

日本の「独裁」と3月7日の国会前抗議

安倍政権はたまに「独裁」と呼ばれることがありますが、これに対して「海外の独裁に比べたら、日本で「独裁」と呼ばれるものなんて大したことない。そんなに騒ぐべきではない」と言われることがあります。
私は海外の独裁政権についてそんなに詳しく知ってるわけではありませんが、確かに中国や北朝鮮やシリアやサウジアラビアに比べれば、日本の社会はずっと自由だろうとは思います。何と言っても、日本では政権や政治指導者を批判することも、それに抗議することも(少なくとも公式には)自由にできるわけですから。

しかしながら、だから「騒ぐべきではない」のかといえば、私はそうではないと思います。なぜなら、独裁に向かう兆候が現れてきたときに、それに自由に抗議できるうちに抗議しておかなかったら、その傾向がどんどん進んでいき、独裁が完成してしまって、そうなってからいざ抗議しようと思っても、もう抗議もできなくなってしまう、または命がけで抗議しなければならなくなってしまう、ということがあり得るからです。

問題はまだ起こり始めの、対処しやすいときに対処しておくべきだと老子も言ってますが、常識で考えても、問題は手に負えるうちに対処するのが、被害もかかる労力も少なくてすむというべきでしょう。火事も燃え広がってから消すより、小さい火のうちに消すべきです。もちろん、事実に基づかない抗議などはあるべきではないですが。

そんなわけで、記事にするのが遅れましたが、3月7日の国会前抗議に行って来ました。途中から参加したので、その前の様子は分かりませんが、主に公文書改ざん疑惑(後に財務省が認めた)、「働き方改革」の内容、佐川氏(このあと辞任)や安倍、麻生氏が説明責任を果たしていないことなどに対する抗議だったと記憶しています。
以前の抗議と違って、学者や国会議員のスピーチが聞けなかったのが残念でした。その代わり、全国からの抗議の声みたいなものを紹介していました。

(公文書改ざん疑惑については、この当時はまだ財務省が公式に認めていなかったので、そこを責めるのはどうかとも思いましたが、違う内容を「確認」という新聞報道からすれば普通のことか?疑惑があれば、説明責任を求めるのは正当なことではあるでしょうが)