empirestate’s blog

主に政治…というよりは政治「思想」について書いています。

自由と強制

人が他者や社会に対して何かの主張を訴えることは一般に行われていますし、特に政治の領域では基本的な要素です。

 

しかし他者に訴えるということはやはり相手のあることですから、それが受け入れられるとは限らないし、意見を主張するにしても思想としては強制できないということになります。少なくとも内心の問題については思想良心の自由がありますから。

 

法律上の義務行為や禁止行為の場合は強制の対象になりますけど、そこまではいかない意見の主張では、それはあくまでも訴えであり勧告であって強制されるものではないと言うべきでしょう。その線引きはやはり必要なものだと思います。

 

もっとも、どこまでが強制されるべきことでどこまでがそうでないかは法律でも必ずしも明確ではないですし(AI規制のように議論されるものもありますし)、香港の国安法のように強制の正当性が問われる悪法の問題もありますが、少なくとも思想良心の自由については不可侵のものだと考えます。